施工事例

ブレーカーの簡単な仕組みと寿命・交換について知ろう


皆さんのご家庭で「ブレーカーが落ちた!」と言った場合に、どこに向かいますか?
それぞれの住宅事情にもよりますが、
大概は玄関付近の高いところに黒いスイッチがたくさん付いた白い箱が設置してあるはずです。
その箱はブレーカーと呼ばれるスイッチ類を一纏めにした分電盤と呼ばれるもので、
家庭で電気を使う上で必ず必要になる設備です。
ここでは、そのブレーカーについて簡単な仕組みと寿命などについて、漏電対策と併せて説明をしていきます。

ブレーカーとは?

 

ブレーカーとは、電気を安全に使うためのスイッチの1つです。
電路と呼ばれる回路ごとにスイッチが設けられていて、
それぞれの場所で許容電流以上の電流を検知した場合に自動的にスイッチがOFFになる仕組みとなっています。
先にも触れたように、このスイッチ類を纏めたものを分電盤と呼びます。
現代の分電盤には以下のようなブレーカーが装備されています。
・アンペアブレーカー
電力会社と契約したアンペア数を超えた場合に落ちます。
スイッチ付近に許容アンペア数が書かれている一番大きなスイッチです。
大概の「ブレーカーが落ちた」は、このスイッチをONにすることで復旧できます。
災害時、避難前に落とす場合もこのスイッチです。
・安全ブレーカー
コンセントごとなど、電路ごとの許容電力量を超えた場合に落ちます。
特定のコンセントだけが使えなくなったなどという場合に確認します。
・漏電ブレーカー
一番注意が必要なブレーカーです。
家庭内どどこかで、漏電が発生していることを知らせるものです。

寿命・交換ついて

 

ブレーカーには寿命があり、一般的には約10~15年程とされています。
寿命が来たから直ぐに支障がでるわけではありませんが、
部品の劣化による検知感度が狂って正常に動作しないなどの問題が発生しやすくなってしまいます。
ブレーカーが納めれている分電盤の交換費用は約2万円ほどからというのが相場のようです。
分電盤本体の金額の他に工事費用などが加わり、
もう少し高くなる場合もあるので交換を依頼する業者さんに聞いてみるのが確実です。
この他にブレーカーの交換が必要になる場合は、契約アンペアを変更した時です。
必ず契約している電力会社に連絡して変更してもらってください。

家庭で出来ること

 

電気を安全に使うために必要なブレーカーですが、
ブレーカーや電路に負荷を掛けすぎないために以下のようなことに注意をするようにしましょう。
・漏電ブレーカーのテストスイッチを使って動作確認をする
・キッチンやお風呂場近くなど水回りで使う家電は、アース線を繋ぐ
(衣類乾燥機や電子レンジなど高出力のものは必須です!)
・タコ足配線をしない
(使う家電の電力量やコンセントの許容電力を確認しましょう)
漏電ブレーカーのテストは、説明書を読んで正しく行いましょう。
それが難しい場合は、電気保安協会の点検を受けたり、
直ぐにブレーカーが落ちるなど異常だと思ったら電力会社に相談するようにするといいでしょう。
 

まとめ

 

これまで、ブレーカーの簡単な仕組みと寿命・交換について、
そしてご家庭でどのような対策ができるかなどについて紹介してきました。
難しい話がたくさんあったかと思いますが、私たちの生活に電気は欠かせないものとなっています。
安全に電気を使うためにも、どんな現象が異常で、どのように復旧したらいいのかなどを知っていて損はないと考えます。
これを機に、ご家庭でブレーカーの位置の確認や交換する必要があるかどうか、
そして危険な電気の使い方をしていないかなどの点検をしてみてはいかがでしょうか。

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  • 2021/07/16
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