電気工事の流れってどんなの?と考えてしまうのは一般の方々です。
また、一般住宅だけでなく、オフィス内でも電気工事は行われています。
延長コードやたこ足配線をしていると事故も起こしかねないからです。
ただ、電気工事の業者に依頼をするにしても、どんな作業内容になるのか不安だと思います。
一般の方々は電気工事に関して特に知識も得ていないのですから無理もありません。
そこで、電気工事の流れについて業者が施工要領書という書類を作成してくれます。
これによって電気工事に関して無知でも、その流れなどを確認することができます。
それと同じように電気工事を行う業者には作業手順書なる書類が作成されるので、作業もスムーズにできるワケです。
今回は、この作業手順書などの書類を含めた電気工事についてご紹介したいと思います。
書類の種類
電気工事を行う場合には、大きく分けて「施工要領書」「施工計画書」「作業手順書」と呼ばれる書類があります。
施工計画書
施工計画書は、依頼に対して電気工事を行う業者が最初に作成する書類になります。
この流れで施工していきたいといった計画を依頼者に分かりやすいように説明できる書類です。
優良業者の場合には細かく記載されていますから、その書類の内容から依頼すべきか再検討できます。
もちろん、施工計画書だけでは各業者の作業が不一致となりがち、だからこそ施工要領書や作業手順書でより細かい内容をすり合わせていきます。
施工要領書
施工要領書は、依頼を受けた元請け会社が作成した施工計画書をもとに、協力する業者へ向けて作成したり、協力する業者が作成する書類です。
先にあげたようにこの流れで作業をするというように、それぞれ協力する業者が行う作業の流れを記載しています。作業の流れだけでなく、扱う機器も異なりますし、技術に差もあります。
だからこそ、それぞれの業者の立場に立ち、現実的な施工方法を記載しています。
作業手順書
作業手順書は、それぞれの業者が作成した施工要領書から、さらに細かな施工手順を作成した書類になります。
先にあげた施工要領書との違いというと、作業手順書には安全に作業するための手順が細かく記載されているといった点です。
電気工事は感電という危険性もゼロではないので、現場の作業員はこの作業手順書を確認しながら作業を行うことになります。
作業手順書を作成する
電気工事について作業を行うためには、依頼した方、元請け会社、下請け業者にも分かりやすいように作成しなければなりません。
そのため、電気工事専門でこうした書類を作成してくれる業者やソフトもあります。
内容は基本的に、総合施工計画書に工種別の施工計画書、作業手順書などです。
電気工事の内容も小規模の工事からあるので、適したソフトあるいは書類作成代理業者を利用します。
また計画書のほかにチェックシートや施工要領シートも収めます。
また、細かいところまでは記述してないのが普通で、そのため施工計画書だけでは十分でない場合、補完する意味でも作業手順書、施工要領シートを作成します。
ちなみに、作業手順書はイラスト入りで作成するケースもあります。
電気工事の流れを知るためには、施工要領書、作業手順書などの書類が必要だといいます。
電気工事の施工手順から細かい作業について記載されているので、依頼した方々にとっても安心できる書類です。
ただ、実際に目を通したからといっても「どこがおかしいのか」というように、疑問点や不安点までは解りにくいでしょう。
それだけ電気工事は複雑な工事です。だからこそ、電気工事を業者に依頼する際には資格、技術をできるだけ求めましょう。