電気工事士の資格
まず、資格の取得は、筆記の問題と実技の問題があり、
主に工具と材料を覚えて配線の結線ができればほぼ合格できるかと思います。
逆に電気工事の仕事を経験なさっていれば、比較的簡単に合格できるかと思います。
電気工事士の道具
また、電気工事の仕事の内容ですが、使う部材や道具の数が多すぎます。
他の建築現場の職人さんの使う道具は多くても10種類程度の道具で作業は完結できそうですが、
電気工事の仕事で使う道具の種類は数えきれないほどの道具を用いて作業します。
腰道具と呼ばれる腰の周りに巻くバンドには、+-のドライバー、電工ペンチ、電工ナイフ、ビニールテープ、
モンキーレンチ、プライヤー、スケール、電工ハンマーは最低限必要で、職人さんによっては、
まだ他の道具も身に着けて仕事をします。
電気工事士の作業内容
作業の内容ですが、
一般住宅を作る際の電気工事の仕事は建築が始まってから完成するまでずっと現場に入ることになります。
まずは、工事に必要な電源を用意する仮設電源の設置からはじまります。
よく新築の家を作っている際、土地の角にポールが立ててあり、コンセントなどの電源が取れるものですね。
ここから始まり、住宅の基礎工事が始りだすと必要であれば床暖房の配線や、電気温水器用の土間配管を設置致します。
その際は、すこしドカタ工事みたいなこともします。
次に、住宅の骨組みが仕上がったころから、本格的に電気配線の仕事が始まります。
最近ではコンセントの数を多めに欲しいとの需要が高まってきているのと、
Wi-Fiの設置場所に対応したコンセントなど、とにかくコンセントの数は多くなってきております。
ついでにこの時必要であれば、弱電と呼ばれるテレビ線や電話線やLANケーブルの配線もします。
また、のんびりしていると、壁屋さんが壁を張っていってしまうので、
こまめに現場の進み具合を覗きに行かなくてはなりません。
そして、あらかたクロスなどが張り終わったころに、照明器具やスイッチ、コンセントを取付けることになります。
クロス屋さんがきれいに貼った壁紙を傷つけないように設置するのは結構気を使います。
その際に安全ブレーカーも取り付けますが、最近の住宅はこのブレーカーの数がかなり増えており、
35坪程度の住宅でも12~16個ほども回線を用意するようになってきております。
オール電化の需要と、各部屋にエアコンを設置するので増えてきてますが、昔は8個程度でよかったのです。
そして、電気が住宅に引き込まれると、点灯確認とコンセントに電気が通っているかの導通確認です。
電線をつなぐジョイントと呼ばれる部分が接触不良だと真っ青になってしまいます。
人が入れない場所でジョイントしてあると、壁をはがして直さなければならないからです。
こうして問題がなければ工事終了です。
施主さんが喜んでいる顔を見ることができればある程度苦労も報われますね。
ここまでが、一般住宅を作る際の電気工事の作業内容ですが、ビルなどを作る場合はもうちょっと変わってきますし、
住宅を作る際にも意外とやらなければならないことが多くあります。
重たい照明器具を設置する際は下地の補強で木材加工もやりますし、
コンクリートを練って外構の照明なども設置することもあります。
電気工事の仕事は電気にかかわること以外にも多くの作業がついてまわるので、
かなりの道具が必要となりますが、色々な作業ができるようになります。
これを楽しめる方が電気工事の仕事にむいているかなと私は思います。